GUIDE 02 / 選択肢を比べる
売る・貸す・持ち続ける。
実家のこれからを比べる6つの視点
どれが正解かは、家の状態だけで決まりません。家族が使う予定、管理にかけられる時間、費用、地域の需要を同じ項目で比べます。
売却額、家賃、思い出の価値は、そのまま横並びにできません。まずは「最初に必要な費用」「毎年の負担」「現地で動く人」「将来使えるか」を分けて確認しましょう。
比較表は左右にスクロールできます。
| 確認する視点 | 売る | 貸す | 持ち続ける |
|---|---|---|---|
| 使う予定 | 手放した後、家族が使えなくてもよいか | 貸す期間と、家族が使いたい時期を相談 | 誰が、いつ、何に使うか |
| 最初の費用 | 測量・片付け等の要否と費用負担 | 必要な修繕や設備、募集の準備 | 安全確保や当面の修繕 |
| 継続する負担 | 引渡しまでの管理・固定費 | 管理・修繕・空室期間の費用 | 税・保険・巡回・修繕・交通費 |
| 地域の条件 | 買い手や買取会社の対応、売却条件 | 賃貸需要と、求められる設備 | 管理を頼める事業者の有無 |
| 権利・契約 | 名義、共有関係、契約条件 | 貸す権限、契約期間、管理分担 | 名義と、家族の利用・負担の合意 |
| 見直す時期 | 相談開始、売り出し・引渡しの希望 | 募集や修繕の条件を見直す時期 | 利用予定が変わったときの再検討日 |
売る場合は、査定額だけを比べない
仲介は買い手を探す方法、買取は不動産会社が買う方法です。相談先に、価格の根拠だけでなく、時期、家財の扱い、必要な工事、費用負担、契約の条件を尋ねましょう。提示された査定額が、そのまま手元に残るお金や実際の成約額になるとは限りません。
名義や共有の確認が終わっていなくても、現状と不明点を伝えて相談できる場合があります。必要な手続きや契約できる時期は、個別に確認してください。
出典:国土交通省|不動産業による空き家対策推進プログラム。確認日:2026年10月21日。
貸す場合は、収入と管理の両方を見積もる
家賃の見込みだけでなく、修繕費、管理費、空室中の固定費も確認します。遠方なら、設備トラブルに誰が対応するかも大切です。改修費をかける前に、地域の賃貸管理会社などへ、需要と必要な整備の範囲を相談しましょう。
将来家族が住みたい場合は、使いたい時期と契約の考え方を先に伝えます。契約終了や退去の可否を、このサイトで判断することはできません。
持ち続ける場合は、「当面」を具体的な期間にする
今は残したい。その希望を整理の出発点にできます。年間の負担と管理する人、次に使う予定、方針を見直す日を書いておきましょう。管理を外部に依頼する場合は、巡回内容、写真等の報告、緊急時の対応、追加料金を比べます。
出典:国土交通省|不動産業による空き家対策推進プログラム / 国土交通省|空き家対策 特設サイト。確認日:2026年10月21日。
選ぶ順番が、税金や手続きに影響することもある
相続した空き家の売却に関する税の特例には、利用履歴や時期などの要件があります。「とりあえず貸す」「先に解体する」といった行動の前に、自分の事情で何を確認すべきか、税務署・税理士や自治体へ相談してください。ここでは税額や特例の適用を計算しません。
出典:国税庁|国税に関するご相談について / 国税庁|No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例。確認日:2026年10月21日。
家族の希望が不明なら話し合いへ。管理負担が不明なら管理の相談へ。売却を検討しているなら条件比較へ。全員が査定を申し込む必要はありません。